介護職で成長する人の特徴とは?|20年以上現場で見てきた共通点

人材育成

介護職ではどのような人が成長しやすいのでしょうか?

20年以上介護の現場で働き、たくさんの職員を見て感じたのは、成長の早さや形は様々だということです。

今回は私が現場で見てきた成長する人の共通点を紹介します。


成長する人に共通する特徴

素直に質問できる人

分からないことを、恥ずかしいと思わず素直に質問する人は成長が早いことが多いです。

介護の仕事は、身体介助や生活援助、記録など多岐にわたります。

また、人手不足の影響で先輩職員も忙しく、指導した新人がどこまで業務を覚えたか把握しきれないこともよくあります。

昔から「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」とよく言われてきました。

新人にとって知らないことがあるのは、当たり前であり、何も恥ずかしいことではありません。


学び続ける姿勢がある人

介護の仕事では技術だけでなく知識が必要です。介護技術、高齢者に多い病気、記録の仕方などです。

最近では、電子記録を導入している施設も多く、パソコンも最低限使えなければなりません。

現状に満足せずに学び続ける姿勢がある人は吸収することも多く、成長し続ける可能性が高いといえます。


準備や情報収集を大切にする人

介護事業所では利用者数が多いほど、比例して扱う情報も多くなります。

また、利用者の状態は日々変化していきます。

介護業務では情報収集することが必要不可欠です。

情報をしっかり頭に入れて業務にあたる人は、いろんな場面で先まわりして行動できるものです。

このような準備ができる人とそうでない人では、同じ環境でも時間が経つにつれて、明確な差が出てくるでしょう。


少し図太い人

性格的に、少し図太い人も成長が早いと感じます。図太いというと悪く聞こえるかもしれません。

しかし、わたしの経験上、このタイプの人は利用者との距離を詰めやすく、関係性を作るのも早かったように感じます。

また、先輩にも気兼ねなく質問できるので、知らないままになることが少ないです。

一番の長所は失敗を引きずらないことだと感じます。

介護士はまじめな人が多く、失敗した際に必要以上に落ち込んだり悩むことも少なくありません。

すぐに切り替えて、失敗を糧にできるのも一つの才能といえるでしょう。


良いところを吸収できる人

直接学ばずとも、先輩の良いところをみて、吸収する人も成長が早いです。

一人の指導担当者からだけでなく、それぞれの良いところを見つけることで、対応力が身についていきます。また、それだけ観察力がすぐれているともいえます。


反面教師からも学べる人

成長の早い人の中には、先輩職員の良くない対応を目にしても、それを反面教師とできる人もいます。

介護士も人間ですので、いつも正しい介護ができているとは限りません。

それを目にした時に

「介護ってこんなものでいいんだな」

と考えるか

「自分はこんな対応をしないようにしよう」

と学びに変えられる人とでは、全く違う介護士になっていくのが想像できます。


成長のきっかけは人それぞれ

小さな成功体験が人を変える

介護士の中には、はじめは伸び悩んだが、何か小さな成功体験が成長のきっかけになった方もいるのではないでしょうか?

例えば

  • 利用者から感謝された
  • 介助の仕方を先輩に褒められた
  • 初めて身体介助がうまくできた

など、介護の仕事をし始めて悩んでいた人ほど、小さな成功をきっかけに伸びていったように記憶しています。

最初の成功体験から自信を得て、また次の成功体験をする。

この積み重ねが成長を促進していくのでしょう。


後輩ができて伸びる人もいる

新人一年目は目立たなかったけど、二年目になって後輩に教える立場になり、一気に成長した介護士も知っています。

人に教える立場になると、新人の時とは違う責任感が生まれます。

また、人に教える際に、仕事内容を整理したり、勉強しなおすことが自分にとっても学びとなり、成長に繋がったのだと思います。


同年代の仲間がいると成長しやすい

私が介護職として最初に働いた職場では同期入社の年の近い職員が多くいました。

後から考えると、そのことが介護士としての私に良い影響を与えていたと思います。

同期入社だと皆、似たような悩みを抱えます。

そんな時はよく相談しあったり、励ましあったりしたものです。

飲み会で愚痴りあうことも多々ありました(笑)

また、互いに切磋琢磨しながら仕事したこともプラスに働いたと感じています。


本人だけでなく環境も大切

指導者の影響は大きい

初めて介護の仕事をする場合、ほとんどの場合で、担当の指導者がつきます。

介護士としての成長は、本人はもちろんですが指導者が与える影響が大きいと思います。

正しい介護方法を指導していれば、間違った方向に進んでいく可能性は低いです。

また、成功体験が起きるような場面づくりも指導者として大切なことです。

本人の資質はもちろん大事です。

指導者が、本人の良さを引き出すことで、さらなる成長へと繋がるでしょう。


成長しやすい職場もある

職場の環境も介護士の成長に大きく影響すると感じます。

ギスギスしているような雰囲気の職場であれば、新人は質問がしづらく分からないことがそのままになってしまう恐れがあります。

雰囲気の良い職場では、安心して先輩や上司に質問や相談できます。そのことで余計な不安を抱えず介護に集中でき、より良い成長に繋がります。


間違った方向に成長することもある

特に介護未経験の新人の場合、適切な指導を受けなければ間違った方向に成長する恐れもあります。

ありがちなのが効率を重視するやり方です。

介護現場は常に人手不足の現場が少なくありません。そのため、効率重視の業務になることがあります。

それが全て間違いというわけではありませんが、利用者の尊厳を軽視することに繋がる場合もあるので注意が必要です。

効率だけを重視しすぎると、利用者との関わりや観察がおろそかになる場合があります。

職場で立場が上の人の介護観は現場の雰囲気に大きな影響を与えます。

介護観や理念のしっかりしている職場では一般職員にもそのことが浸透しているものです。


成長のスピードは人によって違う

ゆっくり成長する人もいる

一般的には早く仕事を覚えて、戦力になれる人が介護現場では重宝されます。

ここで少し、私自身について触れます。

私はどちらかというと不器用であり、決して仕事の覚えが早い方ではありませんでした。

むしろ同期生の中では介護士としての力は劣っていた方だと思います。

それでも、あまり先を見過ぎず、一つずつ目の前にある仕事を覚えて、どうやったら一人前の介護士になれるかを考えてきました。

その結果、気がつけば資格を取得して、責任感のある仕事を任されることも増えました。

こうやって振り返ると私自身は、ある期間に劇的に伸びたというわけではなかったのだと思います。

私が関わった職員にも、最初は目立たなかったが年数が経つにつれて活躍した職員も何人かいました。

いわゆる世間では「遅咲き」といわれるタイプですね。

成長の速度は人それぞれです。

長年いろんな職員と関わって、そんな風に感じます。


早く成長することだけが正解ではない

介護職の新人の中には、まれにすごく覚えの早い職員がいます。いわゆる「1聞いて10分かる」タイプの人です。

しかし、あくまで経験上の話ですが、覚えが早く優秀と思われていた人が、意外と早く退職するケースもみてきました。

理由はキャリアアップや条件の良い同業他社への転職です。

意外とゆっくり成長した人の方が、長く働いてくれたように思います。


まとめ

ここまで介護職の成長について書いてきました。

  • 成長する人には共通点がある
  • 良いところも悪いところも学びに変えられる
  • 成長のきっかけは人それぞれ
  • 環境や指導者の影響も大きい
  • ゆっくり成長する人もいる
  • 自分のペースで成長を積み重ねることが大切

成長の早さの要因は本人だけではありません。

様々な条件が重なって成長速度も変わります。

私が20年以上現場で感じるのは、成長とは競争ではなく積み重ねだということです。

謙虚な姿勢を忘れずに、たくさん学んでいきましょう。

介護士としてだけでなく、人としての成長に繋がれば、それもまた素晴らしいことです。

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