はじめに
介護士として働くみなさんはこのような経験はありませんか?
・忙しい時に声をかけてもらったおかげで、気兼ねなく応援を頼めた。
・仕事の悩みがあったが、上司の方から困ったことがないか、声をかけてもらい、悩んでいたことを話すことができた。
このようにちょっとした声掛けで、業務が円滑に流れたり、気持ちが軽くなることがあります。
利用者だけでなく職員同士の声掛けも、介護現場には必要不可欠です。
今回は、職員への声掛けについて解説していきます。
声を掛けないと相手は不安になる
介護はチームで行う仕事です。
声かけの不足は相手に不安を感じさせることにもなります。
もし一人で仕事を進めると
「何か間違ったことをしていないだろうか?」
「この仕事は自分が進めて大丈夫だろうか?」
と意図しなくてもこのような印象を与えることがあります。
円滑に業務を進めるためにも声掛けは必要不可欠だと思います。
仕事を任せたら途中で声をかける
現場のリーダーは、他の職員に仕事を振ることが多いと思います。
その際には、細かく進行状況の確認をすることが大事です。
私自身も新人職員に対して声掛けが足りなかったことがありました。
ある利用者の身体介助を任せた時のことです。
もう一人で大丈夫だろうと思い、任せっきりになってしまいました。
その結果、本来とは違う対応をさせてしまいました。
あとから確認すると、その新人職員は
「何回も質問するのは申し訳ない」
「忙しいそうで声をかけづらかった」
とのことでした。
こちらから、あらためて業務の手順を確認したり、不安を感じ取るべきだったと反省した出来事です。
このように特に新人職員は、上司や先輩に対し、自分からはなかなか質問したり声をかけずらいものです。
上司やリーダーが先回りして声掛けすることで、職員も安心して業務を進めることができます。
自分の仕事が終わったら周りを見る
「何か手伝うことはありませんか?」
この一言に救われた経験のある介護士は多いことでしょう。
私もこれまで長く介護の仕事をする中で、チームの中に一人は、積極的に同僚や先輩の仕事を手伝おうと声をかけてくれる職員がいました。
介護現場は決まったスケジュールで動きますが、業務を分担していても、個人の負担が均等にならないことがほとんどです。
また、突発的なアクシデントも起こるため、そういった応援の声掛けは本当に助かります。
たとえ、応援が必要なかったとしても感謝の気持ちは出てくるものです。
このちょっとした声掛けが相手に安心感を与えます。
また、声をかけられた方も
「この前、手伝ってもらったから今度はこちらから声をかけよう」
という気持ちになり、雰囲気を良くする好循環につながります。
また、声を掛けられたら「ありがとうございます」「お願いします」と素直に受け取ることも、良い職場づくりには欠かせません。
こういった積み重ねこそが信頼関係の構築につながるのではないでしょうか。
声掛けは事故やミスの予防になる
時に職員同士の細かな声掛け自体が事故防止にもなります。
見守り中に「〇〇さんが立ち上がりました」
トイレ誘導時に「〇〇さんがトイレに座ってます」
このように状況を伝え合うことで、職員同士が利用者の動きを共有できます。
そして、それが未然に危険を防ぐことにつながります。
また、業務一つにとっても
「今日のシーツ交換は〇〇さんが残ってます」
「入浴準備は全て終わりました」
など伝達することで仕事の抜けも防ぐことができます。
事故やミスの予防はシステムやチェック表だけで防ぐものではありません。
このような相手を思いやる気持ちも予防策になるのだと感じます。
介護現場のミスに対する考え方はこちらの記事で詳しく解説しています。
介護現場のミスは責めるだけでは減らない|事故を防ぐための考え方
上司からの声掛けが部下を安心させる
上司の一言が、職員に安心感を与えることがあります。
事業所にもよりますが一職員が部署の長とあまり接点がなく、話をする機会が少ないことがあります。
職員は
「自分は上司からどのように評価されてるのだろう?」
「仕事上で悩みがあるけど、直接相談していいのだろうか?」
など、上司とのコミュニケーションにおいて悩んでいることが珍しくありません。
特に大規模な施設になるとその傾向が強いと思います。
介護現場の責任者はたくさんの業務を抱えていますが、職員の管理も仕事の一つです。
「最近、元気ないけど何か悩んでる?」
など声をかけてもらうことで、
「自分のことをきちんと見てもらえている」
と捉えて、安心して業務に取り組むことができます。
そして次は職員の方から声を掛けやすくなるでしょう。
信頼関係は小さな声掛けから
職場の信頼関係は、小さなことの積み重ねで作られていきます。
声掛けもその小さなことの一つです。
声掛けは単なる会話ではありません。
「あなたのことを気に掛けています。」というメッセージでもあります 。
そして相手の状況を知り、不安を減らし、事故を防ぎ、信頼関係を築くための大切なコミュニケーションです。
良好な人間関係は利用者へのより良いケアにつながっていきます。
「ちょっとした声掛け」
それは全て利用者のためであることを忘れないようにしたいものです。
まとめ
ここまで職員同士の声かけの重要性について解説してきました。
- 声掛けは安心感につながる
- 新人ほど自分から聞きにくい
- 応援の一言が信頼関係をつくる
- 声掛けは事故やミスの防止にもなる
- 上司からの声掛けに部下は安心する
- 声掛けは信頼関係を築く第一歩
介護はチームでするものです。だからこそ、日頃の何気ない一言が、利用者へのより良いケアにもつながります。忙しい時ほど、お互いを気にかける声掛けを大切にしていきたいですね。
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