介護職のやりがいとは?20年以上働いて感じた7つの理由

介護の本質

介護の仕事は大変なことも多く、低賃金や人手不足が話題になることも少なくありません。

しかし、私は20年以上介護の仕事を続けてきました。

これまで楽しいことばかりではありませんが、それでも続けてこられたのには理由があります。

今回は私自身の経験をもとに、介護職のやりがいについてお伝えします。

いろんな人生に出会える

介護の仕事の対象は高齢者です。

人生の大先輩であり、これまでの長い人生でたくさんの経験を重ねてこられています。

そのため、自分にはない価値観を学ぶ機会も多くあります。

特に近年では少なくなってきていますが、戦争を経験している方もおられます。

戦争の悲惨さ、虚しさは歴史の授業や本、テレビなどでは伝わりません。

この経験を直に聞くことは我々にとって貴重な財産になります。

また、戦後の高度経済成長を支えた世代の方も多いです。

この時代の方の価値観や働き方など現代とは全く違うはずです。

利用者や家族から感謝される

私が介護の仕事の一番のやりがいと感じるのは、やはり利用者から直接感謝の言葉をいただいた時です。

自分の仕事が誰かの役に立っていることを実感できる瞬間でもあります。

「ありがとう」の一言でこれまでの苦労が報われた気持ちになります。

また、ご家族から感謝の気持ちをいただいた時も同様に嬉しく思います。

家族は施設に自分の身内を預けていることに対して少なからず後ろめたさがあるものです。

ご家族の気持ちとしては、出来れば自分たちの手で利用者本人の面倒をみたいはずです。

しかし、やむを得ない事情でデイサービス利用や施設入所に至っていることがほとんどです。

少しでもご家族の代わりができる

そのことで感謝されることは介護士のやりがいの一つといえます。

利用者の状態が改善した時に喜びを感じる

これまでの対応が間違ってなかったと実感できる瞬間、それは利用者の状態が改善した時です。

介護施設やデイサービスその他の介護サービスを利用する方は高齢者であり、何らかの「出来ないこと」を抱えています。

ほとんどの方は心身の状態は徐々に低下していきます。

予防や改善を目標に、介護職は他の職種と連携を図りながら、生活上での工夫や生活リハビリ、専門職によるリハビリを計画し、実施していきます。

その結果、状態が改善したときには、何とも言えない達成感があります。

私が経験したこととして

ある施設入居者の食事量が徐々に低下し、栄養付加食以外はほとんど口にしなくなりました。このままでは常時、点滴になるところでした。

この時、ある職員の提案により

「市販のものでも、とにかく本人の好きなものを食べさせてみてはどうか」

との意見があり、そのように実施すると、刻み食の方だったにもかかわらず、何事もなく食べられました。

これを機に食事に対する意欲が戻り食事量が増えた。

という出来事がありました。

この他にも

・常時オムツ着用の方がトイレに行けるようになった

・数メートル歩くのがやっとだった方が歩行器を使えば食堂まで歩けるようになった

・コミュニケーションのとり方を工夫したことで普段は話されない方から言葉を引き出せた

などもあります。

これは一例ですが、本気で利用者に向き合っていると、まれにこういった場面が訪れます。

介護士としてのやりがいを感じる瞬間です。

学んだ知識や技術が利用者のためになる

介護現場は、毎日の仕事そのものが学びの場であり、学びを発揮する場でもあります。

日々の現場で使う介護技術はもちろんですが、外部研修や職場内研修にて専門の知識を学んでいきます。

その学びが介護現場では直接、利用者のために生かされます。

例えば、ポジショニングや移乗介助の方法を学ぶことで、利用者の苦痛軽減や転倒予防につながることもあります。

自分たちの技術・知識の向上が直接、利用者の安全や健康管理に繋がることは、介護士としてのやりがいの一つです。

看取りに関われる

人は誰でも最期を迎えます。

施設の種別にもよりますが、看取り対応の施設も増えています。

看取りに関わることは当然つらさもありますが、その方の人生の最期に立ち会える貴重な時間でもあります。

特に特養については「終の棲家」として入居する方も多く、施設で最期を迎えることも多いです。

私も看取りには何度か立ち合っていますが、思い入れのある利用者が亡くなることは計り知れない喪失感となります。

しかし、看取りが決まってから最期を迎えるまでの間に

・その方に何をしてあげられるか

・どうやったら苦痛を軽減できるか

・家族と過ごす時間を作ってあげられないか

などを考えることでチームに一体感が生まれます。

それは普段のチームワークとはまた質の違うものです。

また、看取りを経験すると

「もっとしてあげられることはなかったのか?」

「本人は最期、幸せだったのだろうか」

と自問自答することがあります。

その想いは今いる利用者やこれから関わる利用者の対応に必ず活きるはずです。

チームで利用者を支える達成感がある

介護現場ではたくさんの職種で成り立っています。

介護士の他にケアマネや看護師、栄養士、理学療法士や作業療法士など大規模施設ほど多種多様です。

介護士だけで出来ることは限界があります。

医療的な処置は看護師でなければできません。

また栄養バランスを考えた食事を提供するには栄養士は欠かせません。

多職種と連携を図りながら利用者のお世話をする。

こういったチームで動き一つの職種で出来ないことを実現できるのも介護士のやりがいの一つといえます。

将来のキャリアにつながる

介護職として働きはじめて、そのまま介護職を全うする人もいれば、他業種へ転職する人もいるでしょう。

しかし、介護職にもキャリアアップの道はあります。

分かりやすい例でいえば、ケアマネジャーの資格を取得することが挙げられます。

ケアマネは大きく分けて施設ケアマネと居宅ケアマネの仕事があります。

特に施設ケアマネとなればこれまでの介護職の経験が活きます。

介護職として得られた、観察力や介護の知識はケアマネになってもたくさんの場面で活かせるはずです。

また、介護職を続けることで、良い評価をされれば、介護現場の責任者への道も開けます。

資格取得や出世が全てではありません。

しかし介護職で身につく観察力や対人援助の経験は、立場が変わっても大きな財産になります。

まとめ

介護職は決して楽な仕事ではありません。

しかし、

・いろんな人生に出会える
・感謝される
・利用者の状態改善に関われる
・看取りに寄り添える
・学び続けることができる

など、多くのやりがいがあります。

私自身、20年以上介護の仕事を続けてきましたが、今でも新しい発見があります。

介護職に興味がある方や、今介護職として悩んでいる方の参考になれば幸いです

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