介護の仕事をしていると
「あの人は利用者さんからも職員からも信頼されているな」
と感じる介護士がいます。
介護技術が特別優れているわけではなくても、自然と周囲から頼られる人もいます。
では、信頼される介護士にはどのような特徴があるのでしょうか。
私は介護士だけでなく、ケアマネジャーや生活相談員、管理者など様々な立場を経験してきました。
今回は私が長年、介護の仕事をして感じた、信頼される介護士の共通点についてお伝えします。
信頼は一日では作れない
信頼は特別な出来事によって生まれるものではありません。
日々の小さな行動の積み重ねによって少しずつ作られていきます。
逆に、一度の不誠実な対応で大きく損なわれることもあります。
信頼される介護士には共通した行動があります。
信頼される介護士の特徴
スケジュール通りに仕事を進められる
自分の業務を的確に行い、時間通りに進めることができる介護士は同僚からの信頼を得られやすいです。
介護現場はチームで動いています。
職員数がギリギリのところも多く、一つのミスや仕事の抜けがあったりすると、全体の流れに関わってきます。
「今日はあの人だからスムーズに進むな」
と思われることも多く
同僚の心理的な負担も少なくなります。
仕事が丁寧で手直しが少ない
介護の仕事は早さも大事ですが丁寧に行うことはそれ以上に大事です。
記録や申し送り、ケアの内容に大きな抜けや漏れが少ない人は周囲から信頼されます。
また、丁寧な介護をする職員は当然、利用者からも
「今日は〇〇さん来てるなら安心ね」
など、安心感を与えることができます。
弱みを見せることができる
介護現場では誰もが仕事上の悩みを抱えています。
意外に思われるかもしれませんが、私の経験上、普段はしっかりしていても、少しばかり弱みをみせてくれる人の方が、信頼される人が多かったように思えます。
・分からないことを素直に聞ける。
・失敗を隠さず相談できる。
そうした姿勢は結果的に周囲の信頼につながります。
分からないことを素直に聞ける人は、成長する介護士にも共通する特徴です。
助けを求めることができる人
介護現場の経験が長くなると、仕事を任せられることも増えてきます。
仕事量が増え一人で対応しきれない場面もあります。
そういうときに、周囲に助けを求めることは、恥ずかしいことではなく、逆に信頼に繋がると考えてほしいです。
担当の利用者が増えたり、大規模行事の委員会など、それらの仕事は通常業務とは別に進めなければなりません。
そのため一人で処理できない場面も出てきます。
そういった時は早めに相談することが大事です。
そのことが事故やミスを事前に防ぎ、利用者の安全確保にも繋がります。
また、助けを求めることで全体の業務バランスを見直す機会にもなります。
自分の仕事が終わったら声をかけてくれる
介護現場では、仕事を分担して行うことも多くあります。
自分の分担の仕事が終わった際に
「何か手伝うことはありませんか」
と声をかけてくれる職員には本当に救われます。
手伝ってもらう必要がなくても、その一言だけで嬉しいものです。
そんな人には逆の場面になっても、こちらから声をかけやすくなります。
こういった、ほんの小さな気配りは職場の雰囲気をよくすることにも繋がります。
後輩の面倒見がいい
自分の仕事だけでなく後輩の成長にも目を向けられる人は自然と信頼を集めます。
介護の現場責任者は常に忙しく、全ての職員に目が行き届がないこともあります。
そんな中で後輩のことを気にかけ、声をかけてくれる職員は貴重です。
このことが後輩の成長にも繋がります。
私自身もいろんな先輩から仕事を教えてもらいましたが、面倒見の良かった先輩に対してはこちらから頼ることも多かったです。
後輩が育つことは介護現場の力が大きくなることに繋がります。
そのため、その後輩からだけでなく周囲からの評価も高くなります。
人への教え方が丁寧
介護現場では身につけなければならない技術や知識がたくさんあります。
しかし、知識や技術があっても人への教え方が雑だったり、言葉が足りなかったりすると信頼されません。
新人職員は経験がある人もない人もいます。
また、覚える早さは人それぞれです。
特に介護の未経験者に指導する場合、雑な教え方だと、それが正しいと勘違いしてしまいます。
相手の立場を考えながら丁寧に教えられる人は後輩からも頼られ、現場の介護力の向上にも繋がっていきます。
陰口を叩かない
介護の現場では人間関係が大事です。
陰口を言わない人は、何かあっても相談しやすく信頼されやすいと言えます。
陰口の多い人はこれまでたくさん関わってきましたが
「悪口ばかり言ってるけど、私も陰で言われてるんだろうか?」
と不安に感じることも多くありました。
陰口を言わない人に対しては安心して、悩みや業務に関わる相談がしやすいので、情報の共有がしやすいものです。
人の揚げ足を取らない
介護士も人間ですので、誰でも必ずミスをします。
同僚がミスした際に、どのようにフォローするかで信頼度も変わるように感じます。
相手がミスしても一緒に改善案を考えたり、落ち込んでいたら慰めたりする方が建設的です。
反対に自分がミスした場合もフォローしてもらえることが多いです。
揚げ足ばかり取る人と比べるとその信頼度の差は歴然としています。
信頼される人は加点を積み重ねている
この記事で紹介した内容は、どれも特別な技術ではありません。
しかし一つひとつが周囲からの信頼を積み重ねる行動です。
私は信頼される介護士とは、日々の小さな加点を積み重ねている人だと考えています。
派手な活躍をする人だけが信頼されるわけではありません。
利用者さんや職員との関わりの中で、少しずつ信頼を積み重ねていくことが大切なのだと思います。
介護の仕事では、信頼は一日で得られるものではありません。
毎日の挨拶や声掛け、報告や相談、利用者への接し方など、小さな行動の積み重ねによって作られていきます。
そして信頼される人は、特別なことをしているわけではなく、その積み重ねを自然に続けている人なのだと思います。
→責任者から見た良い介護士とは?私が現場で評価してきた職員の共通点
まとめ
信頼される介護士には、
・スケジュール通りに仕事を進められる
・仕事が丁寧
・弱みを見せられる
・助けを求められる
・周囲を気遣える
・後輩育成に協力できる
・陰口を叩かない
といった特徴があります。
どれも特別な才能ではなく、日々の積み重ねによって身につくものです。
信頼は一朝一夕では作れません。
だからこそ、小さな行動を大切にしていきたいものです。


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